拡散と吸音を使い分けるルームチューニング!

リスニングルームの中にたまってしまう不要な響きを取り除く事で、 音のこもり感やもやっとする感じの無い自然な音場空間を作る「ルームチューニング」

不要な響きを”取り除く”と言う方向性から、音を吸い込む吸音材を採用する事が多いですよね。
音を減らさない限り、不要な響きが減る事も無いわけですし…

ところが!
吸音材をとにかく大量に設置すれば、自然な音場空間を作れる。というわけでは無いのです!!

壁一面に吸音処理を施し、不要な響きを無くした状態といえば、研究機関などで使われている無響室ですが、 その無響室でオーディオを鳴らすと、窮屈でつまらない音になってしまいます。

では、どんな部屋であれば、リスニングルームとして最適であると言えるのか?
(1)極端に残響が残りすぎたり、消えすぎたりしない事(適度に吸音処理されている事)
(2)特定の音だけが残らず、部屋の響きのバランスが良い事。
この2点は、リスニングルームをチューニングする上で、必須とも言える条件です。

◆部屋の響きのバランスを整えるために

部屋の響きのバランスを崩し、特定の音だけが強調されてしまう大きな原因は「並行する壁」です。
音を光に例えるならば、平らな壁は鏡と一緒。
何も処理をしていない場合には、部屋の中を音が行ったり来たりの無限ループに入ってしまいます。

azteca1

この無限ループこそ、ルームチューニングでは悪名高い「定在波」の原因です。  このままでは、特定の周波数の音だけが残響として残る、不自然な音場空間となってしまいます。

azteca_p05←そこで、これの出番です!

KRYNAの拡散材『Azteca』を使って、音の反射を拡散し、自然に減衰させる様にしましょう。

KRYNAのAztecaは、22cm×22cmのお手軽サイズ。
画鋲や両面テープなどで簡単に取り付ける事が出来るので、一人でも設置可能です。


azteca2

音の無限ループが無くなり、色々な方向に散った音が自然に減衰する様になりました。
部屋の広さや元々の環境にもよりますが、スピーカーの後ろの壁と、スピーカーの正面の壁を中心に、数個設置しただけれでも効果が実感出来ると思います。

うまく効果が出なかったら、ぜひ他の場所に付け替えてみて下さい。
この気軽さも大きなポイントですね。

watayuki2_p02さて、続いて拡散された音の処理を詰めてみます。
←ここで使うのは、同じくKRYNAの吸音材『Watayuki』です。

こちらは、部屋の角など、面が多く集まる場所に設置すると効果的です。


azteca3

拡散材『Azteca』を使って散らした音を
 ↓
吸音材『Watayuki』を使って吸音する

と言う組み合わせが、ルームチューニングのスタンダード。
拡散材・吸音材のそれぞれに適切なポイントが数箇所ありますので、色々と試しながら設置を進めてみて下さい。

最終的な設置イメージは、こんな感じです。

azteca4

ルームチューニングを実施する順番としては、まず最初にスピーカーの後ろ側(スピーカーが置いてある側)の壁から始めるのがおすすめです。
続いて、スピーカーの正面側や側面、天井などの調整を進めると、さらに効果がはっきり分かります。
ちなみに、スピーカーの間にラックやテレビなどがある場合には、その付近にも吸音材を設置すると効果的です!

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